ファンタスティック・サイレント

c0038775_1324527.jpg D(ディー)著 河出書房新社 分類/大人の絵本
作者D(ディー)のデビュー作。
かわいくて、でもちょっと不気味で、そして激しい。。。でも、そこが好き。
大人の絵本といった感じですかね。2話収録ですが、別にストーリーはつながってません。
かわいくも、なんか悲しい『塔のまち』の物語。

1話目:ストーリー
 退屈な町に飽き飽きとしながらぶらぶら町を彷徨うウサギとクマ。不意に蹴っ飛ばしたものは、、、古ぼけた眼鏡だった。覗いて見ると、なんか気持ち悪いものが。。。う~んと唸っているうちに、突如その眼鏡の世界に引き込まれてしまい。。。。

 最後の方で二人のカラダが溶けてひとつのボールとなり『やつらのなかま』になりるわけですが、『わーいわーい!おめでとう!わーいわーい!ありがとう!』って、コレじゃまるで「新世紀エヴァンゲリオン最終話」じゃねーか!!と思ってしまった私もヲタクですか!?ねぇ、ヲタクですか!??と考えさせられる一作。意味はよくわからないけど(笑)、なんか心に引っかかります。自分ひとりでは補いきれない何かを、他人と一体化することによってそれを補っていくという。。。まさに『人類補完計画』!!ふたりのちからが合わさって、怖いものなしとなった彼らは『つぎのなかま』を探して旅立つのであった。

2話目:ストーリー
 病気で外に出ることができない主人公のクマ。いつになったらあのリンゴを自分でつかみにいけるのかと、ベッドの中から窓の外を見つめる日々。
 あるときクマは(おかあさんらしき)ウサギに、薬を飲むからあのリンゴを取ってきてとお願いした。ウサギがリンゴを取りに行っている間、本を読んで待つことにしたのだが。。。
 病気が治ったら貴族になることが夢だったクマが最期に見た夢のお話。。。

 どこかで聞いたことがあるようなありふれたストーリーなのに、リンゴを取って戻ってきたときのウサギの表情、落ちたリンゴ、震える背中がなんとも言えず切ない気持ちにさせられます。
 夢の中でついに自分の夢が叶い、幸せの絶頂の時に連れて行かれるって。。。傍から見たらやるせない空しい気持ちになりますが、最期の表情からするとクマはこれで満足だったのだろうか。夢の中で救われたのか。。。なぁ。
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by pinoccory | 2005-02-18 02:13 |

福岡人の過疎ブログ。5年ぶり~!


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